テストステロンはAGAの原因!?

こんにちは
毛髪診断士の西村 昇真です。

皆様は男性ホルモンの「テストステロン」
というものをご存知でしょうか?

「男性らしい」骨格や筋肉を作り上げて
維持するために必要なホルモンです。

代表的な役割としては筋力の維持などが挙げられますが、
それ以外にも髪の毛を始めとした
体毛の発育に関わることが知られています。

その一方で、このような噂を耳にしたことはありませんか?
『男性ホルモンが強いと、頭の毛が薄くなる…!』

疑いなく信じている方も中にはいらっしゃるようです。

「薄毛の原因になるなんて“男性ホルモン”って悪いヤツなの?」
「“男性ホルモン”は高めたい…けどハゲたくない…」
世の男性達をまどわす、実に悩ましいこの説…
はたして医学的に本当なのでしょうか?

そこで今回は、テストステロンとAGAについて徹底解説していきます!

【結論】テストステロン増加がAGAに直接つながる訳ではない


結論から申し上げて、“テストステロンの増加が、
直接AGAに繋がるわけではありません。”

AGAにつながるのはジヒドロテストステロン(DHT)
呼ばれるホルモンで、テストステロンとは別の物質。

DHTが髪の毛の成長サイクルを妨げてしまい、
抜け毛に対する生え変わりが間に合わなくなり薄毛になる
というメカニズムです。

DHTはテストステロンが変化することで発生するのですが、
これは5αリダクターゼと呼ばれる酵素によるもの。

つまり、テストステロンの量が多いからといって
DHTが発生するわけではないので安心してください。

ちなみに、5αリダクターゼの働きは遺伝的な部分も多いうえ、
DHT以外の要因によってもAGAが進行する可能性が。

AGAを防ぐためには、髪の毛に影響を及ぼす
さまざまな要素を見直すことが大切なのです。

AGAを防ぐために注意したい4つの習慣

テストステロンとAGAとの関係が分かったところで、
続いてはAGAを防ぐために
注意が必要な4つの生活習慣
をご紹介します。

AGAにはDHT以外にも、
さまざまな要素が影響する可能性があります。

実は普段の何気ない生活習慣がAGAに
影響することもある
ため、この内容を参考に
ぜひご自身の生活を振り返ってみてくださいね。

健康的な食生活


髪の毛を健やかに発育させるため、日々の食事から
栄養素をしっかり摂取
することは非常に大切。

髪の毛の原料となるタンパク質や髪の毛の
主成分・ケラチンの合成に必要な亜鉛
など、
髪の毛の成長には沢山の栄養素が必要です。
外食やコンビニ飯が多い方は栄養が
偏りがちなので、特に注意してください。

【髪の毛の発育のために欠かせない栄養素】
たんぱく質
亜鉛

ナイアシン(ビタミンB3)
セレン
ビタミンD
ビタミンA
ビタミンE
葉酸
ビオチン など

冷凍食品、コンビニ飯は特に食材にこだわっていながらも、
加工段階でビタミンが失われている食品も多数。
自炊を理想として、なるべく「加工の少ない食品」を選ぶことがお勧めです 。

ストレスをためすぎない


ストレスがたまった状態も、AGAの原因となります。
人がストレスを感じた際に体内で分泌される
ホルモン・コルチゾールには髪の毛の発育を抑制する働きが。

マンガやドラマなどに強いストレスを受けた
登場人物の髪が抜け落ちる描写がありますが、
ありえない出来事ではなさそうです。

ストレス社会の現代においては、
ストレスケアに取り組むことも抜け毛対策の一助となります。

たばこは絶対NG


喫煙もAGAを防ぐためには避けたい習慣です。
たばこに含まれるニコチンには、
血管を収縮させて頭皮の血行を妨げる恐れが。

また、たばこが燃える際に発生する
一酸化炭素などは、毛根への酸化ストレスを強めます。
このように、喫煙は髪の毛の発育に対して悪影響しかない習慣なのです。

実際、喫煙量とAGAの進行度との関連性
示唆する論文もあるため、喫煙習慣がある方は
髪の毛のためにも禁煙することをおすすめします。

育毛に特化したサプリメントを摂取する


抜け毛予防に期待できるサプリメント成分の摂取も、
髪の毛のために効果的な取り組みです。

前段で必要な栄養素をお話しましたが、
現代人の食生活では摂取推奨量を下回りがちです。

毛髪は食事から摂取した栄養を源に成長するため、
育毛をサポートするという意味ではサプリメントは
活用すべきアイテムといえるでしょう。

特に、サプリメントで薄毛対策をするなら、
毛髪の主成分である「ケラチン」を補うことが大切です。

ケラチンは毛髪や爪を構成するタンパク質の一種で、
18種類のアミノ酸から成り立ちます。
毛髪内のケラチンが占める割合は80~90%で、
ケラチンが不足すると髪が細くなったりツヤが失われたりします。

薄毛対策のためのサプリメントを選ぶなら、
ケラチンまたはケラチンの構成に必要なアミノ酸が含まれるもの、
アミノ酸をケラチンに合成する亜鉛が入ったもの
選ぶのがおすすめです。

重要なのは結局生活習慣。日々の健康から意識しよう

今回は、テストステロンとAGAとの関係のほか、
AGA予防のために注意が必要な4つの生活習慣についてお伝えしました。
テストステロン量とAGAとが直接的に関係しないことが
分かり、安心された方も多いのでは?

またAGAに対しては、普段の生活習慣も影響を及ぼすことをお伝えしました。
近年では、AGA治療薬として優秀な医薬品も多数存在しています。


しかし、テストステロンの低下や男性機能の減退といった
副作用も確認されているため、まずは日常の
生活習慣によって対策
するのが理想的です。

ぜひ普段の生活を見直して、ご自身の習慣の中に
髪の毛に悪い影響を与えるものが無いかチェックしてみてくださいね。

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