亜鉛の効果とは!?
この記事はこんな人向け
対象 | 簡単に育毛したい人 |
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読む時間 | 3~5分 |
執筆者 | 毛髪診断士 西村 真 |
こんにちは
毛髪診断士の西村です。
今回は「亜鉛」についてご紹介します。
元素記号と言えば「水平りーべぼくの船・・・」懐かしい語呂合わせです。
覚え方は変わっていないようで今の中学生も同じように水平りーべと授業で習うそうです。
今や栄養素としてサプリメントのCMでもおなじみのマグネシウム(Mg)や鉄(Fe)などと一緒に今回解説する亜鉛(Zn)もその時の教科書や参考書に載っていました。
ただその頃は詳しい成分等は習った記憶がありません。
中学生から10年20年と時は経ち、健康に一喜一憂する世代に突入し、なんとなく『体にいい』と認知されている亜鉛について深堀していきたいと思います。
亜鉛は必須ミネラルの1つです。
そして、必須ミネラルは体を構成するのに欠かせない栄養素です。必須ミネラルは人間の成長に大きく影響します。
子供の頃「牛乳飲みなさい」や「いわしを骨ごと食べなさい」なんて口酸っぱく言われたことがあると思います。
それは、骨の成長に必要なカルシウムを充分に摂取して骨を丈夫にしましょうという親心なんですね。
カルシウムに限らず、必須ミネラルのほとんどが体内で生成できないので食事やサプリメントで摂取する必要があります。
亜鉛はたんぱく質やDNAの合成にも作用しており細胞の成長において中心的な役割をになっています。また、疫機能や生殖機能、皮膚や味覚を健康に保つはたらきがあります。
さまざまな働きをする亜鉛ですが薄毛にも良い効果があるといわれています。
髪の主成分はケラチンというタンパク質でケラチンが不足すると髪のハリやコシがなくなりパサつきや枝毛などが気になることもあります。
髪に必要だということでタンパク質を摂取してもそれだけではケラチンは生成されません。
タンパク質は体内でアミノ酸に分解され、そのアミノ酸を結合してケラチンが合成されますが、その合成には亜鉛が必要となります。
つまりタンパク質を豊富に摂っても、髪がなかなか増えないというのは亜鉛が不足しているのかもしれません。
また亜鉛は細胞の正常な分裂を促します。
頭皮の毛母細胞も活発に細胞分裂すれば、髪の成長と抜け毛のヘアサイクルを正常に保つことができるので、亜鉛は頭皮にも大切な栄養素と言えます。
また亜鉛は抜け毛の原因の1つであるジビドロテストステロンを抑制するということで、AGA治療でも注目されています。
成人男性の亜鉛の1日の摂取量の目安は約11mgとなっています。
亜鉛を豊富に含む代表的な食品は生牡蠣で3つ食べれば必要な摂取量を補うことができます。
その他、うなぎや肉類、大豆製品やナッツにも亜鉛は含まれています。
(うなぎ100gでおよそ2.7mg、牛肉100gでおよそ4.5mg、かぼちゃの種1カップでおよそ6.6mg、ひよこ豆1カップでおよそ2.5mgなど)
ただ食が細い人やあまり肉類を食べない人は亜鉛が不足がちかもしれません。
また、アルコール摂取の利尿作用で亜鉛は流出しますので、身に覚えがある方は注意が必要です。
意外ではありますが、スポーツ選手など汗の量が多くなりがちな人もその発汗で亜鉛が流出しやすいそうです。
食事だけで亜鉛を摂取するのが難しい場合は
サプリメントで効果的に摂取してください。
亜鉛サプリメントを飲む際に、コーヒーやお茶と一緒に飲むのは、控えたほうがよいかもしれません。
コーヒーやお茶に含まれるカフェインやタンニンは亜鉛の吸収を邪魔する働きがあるからです。
亜鉛の摂りすぎには注意
ここまで読むと「じゃあ亜鉛をいっぱい摂ればとるほど髪に良いじゃん!」と思われるかもしれませんが要注意。
亜鉛の過剰摂取が続くと必須ミネラルの1つである銅の吸収を阻害する恐れがあります。
銅欠乏症による貧血や腹痛や下痢・食欲不振を引き起こすことがあります。
亜鉛と銅の関係は密接で血液中の亜鉛の量が多すぎると銅の吸収が阻害され、銅の量が多すぎると亜鉛の吸収を妨げるといった拮抗阻害する関係なんです。
その他、亜鉛の摂りすぎは進行性前立腺がんのリスクになりかねないという報告もあるそうです。
健康によいものも、過剰摂取すると
逆効果になってしまうこともしばしばあるようです。
1日の摂取量(成人男性でおよそ11mg)を
目安にしてください。
さいごに
いかがでしたか?
亜鉛が育毛にとって非常に重要であると
お分かりいただけたと思います。
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