育毛のヘアサイクルって知ってる?

こんにちは
毛髪診断士の西村です。
今回は「ヘアサイクル」についてご紹介します。

ヘアサイクルとは

ヘアサイクルって聞いたことありますか?
名前からして髪の周期・・・でも詳細は知っていますか?

ヘアサイクルは毛周期とも呼ばれ、発毛と脱毛の繰り返しです。
正常なヘアサイクルの場合、2~6年周期で髪が生え変わります。

正常なヘアサイクル

● 成長期(早期)
● 成長期(中期)
● 成長期(後期)
● 退行期
● 休止期

成長期で髪が太く、長く成長していき、退行期で毛球部が小さくなっていきます。
そして休止期を迎えると髪の成長が止まり、新たな髪の毛が生え変わります。

正常なヘアサイクルで休止期を迎えた髪はシャンプーやブラッシングなど、日頃の軽い力で抜け落ちます。

しかし、このヘアサイクルが乱れると周期が早くなり100日ほどのサイクルになります。

乱れたヘアサイクル

● 成長期(早期)
● 成長期(中期)
● 退行期
● 休止期

ヘアサイクルが乱れるとどうでしょう。
髪が成長する後期成長期を迎えることなく、退行期に移行してしまいます。
そうなると、髪が抜けるまでの期間が短くなるのと髪が十分に成長しないまま抜けることになります。
細く、短く、やわらかい髪が。
そして、また短いサイクルでの生え変わり、抜け落ちます。

なので、乱れたヘアサイクルを正常に戻すことが薄毛を改善・予防することにつながります。

ちなみに、よく聞く「AGA」とはヘアサイクルの乱れから抜け毛が進行することによる男性型脱毛症のことを言います。

ではどうしてヘアサイクルが乱れるのでしょうか。

なぜヘアサイクルが乱れるのか


ヘアサイクルが乱れる理由としてあげられるのが
● DHT(ジヒドロテストステロン)の増加
● 生活習慣による血行不良
です。

DHT(ジヒドロテストステロン)の増加
・・・聞いたことないですよね。

簡単に言うと男性ホルモンの一種です。
男らしく成長するためのホルモンです。

そしてこのホルモンは5αリダクターゼという頭部に多く存在する酵素とテストステロンが結び付くことで生成されます。
ヒトの細胞内には「男性ホルモンレセプター」という受容体があり、DNTを取り込んで
脱毛因子である「TGF-β」を生成し、薄毛を進行させます。

なので、DHTが増えるのは5αリダクターゼが増えているから。
これが増えるのは飲酒やタバコ、ストレスが原因です。

このDHTが成人男性で増えるとAGAや皮脂分泌、前立線肥大の発症に影響を与えます。

血行不良
血流は育毛・発毛・頭皮にとって重要な要素です。
体に栄養素を届けるのは血液です。
その血液の流れが悪くなると頭皮に栄養が届かず、ヘアサイクルの乱れにつながります。

ヘアサイクルを正常に戻す方法

● 禁酒、禁煙
● 食生活の改善
● 適度な運動
● 育毛剤の使用

ヘアサイクルを正常に戻すには頭皮の血行を良くし、頭皮環境を整えることが重要です。
禁煙や食生活の改善・運動は今から始められるものですが、時間がかかります。
金銭的に余裕がある場合は市販の育毛剤を使用し、頭皮環境を整えてみてください。

一般的な育毛剤が継続を推す理由


市販の育毛剤は「続けてください!」ってうるさいですよね。
そこには企業の利益のため・・・もありますが実はヘアサイクルが関係しています。

正常なヘアサイクルは前述した通り、2~6年です。
しかし、薄毛を気にしている人のほとんどは乱れたヘアサイクルになっています。
この場合、100日周期で生え代わりますよね。
そして今、休止期だった場合成長期にかかるまで約3~5ヶ月かかるわけです。

また、100日周期だったのが正常なヘアサイクルに戻ってもすぐに2~6年周期になるわけではなく、100日が150日、150日が200日、200日が1年と徐々に戻っていきます。

そのため各企業は育毛剤の継続的な使用を求めているのですね。

さいごに

いかがでしたか?
育毛・発毛にはヘアサイクルの影響からかなり根気よく向き合う必要があるようです。
ヘアサイクルについて疑問点があれば下記アドレスまでお気軽にご連絡ください。
support@answered-official.jp